2021年に田口翔が初めてシンガポールに到着したとき、それは工場現場に直行するものではなかった。 その代わり、COVID-19のパンデミック(世界的大流行)の最中、1週間の隔離生活から彼の新たな一歩が始まった。
「終わったときは出所したような気分だった」と田口は笑う。
田口は、大陽日酸株式会社(TNSC)の神奈川にあるプラントエンジニアリングセンターで5年間勤務し、日本国内の顧客向けに空気分離装置(ASU)の設計を担当した。現在はガス生産部門のプラント運営・生産性管理部長として、メインASUおよびオンサイトASUの日常運営を監督し、建設プロジェクトを主導するとともに、LNOXグループ全体の生産性向上施策を推進している。
生産性向上における成果創出
田口の技術的専門知識は大きな成果をもたらしました。昨年、彼のチームはMMG15,700液体プラントの分子ふるい吸着剤を交換しました。このアップグレードは社内で行われ、グループ全体で年間約50万シンガポールドルの節約が見込まれています。
2025年度には、彼の貢献が「30MM生産性向上プログラム」を支え、LNOXグループは総コスト削減額468万シンガポールドルを達成。これは総コスト構造の5%以上に相当する。

文化の融合、信頼の構築
田口は初日から、ここでの成功は日本の仕事のやり方を真似ることではないことを知っていた。
「まずは現地の文化を理解し、順応することに集中しました」と彼は言う。
時間をかけて、彼は細部へのこだわり、時間厳守、責任感といった日本的な価値観と、多文化チームを成功に導く開放的な心や柔軟性を融合させてきた。 ディーパヴァリ、旧正月、日本の節分など、同僚の伝統を祝うことは、彼がここで過ごした時間のハイライトのひとつだった。
リーダーとしての成長
シンガポールでの仕事は田口の意思決定を研ぎ澄まし、チームに力を与えることの重要性を教えた。
「リーダーシップとは、何でも自分でやることではない。チームが最高のパフォーマンスを発揮できるように導くことだ。”
現地の暮らしを味わう
仕事以外では、田口はシンガポールの食文化を存分に楽しんでいる。「最初はチリソースをかけるのに慣れなかったけど、今ではこれなしでは生きていけないよ」と彼は笑顔で話す。また「Can lah」や「So fast ah?」といった現地の ‘Singlish’フレーズも覚え、現地の同僚との距離を縮めるのに役立っている。
今後の展望
今後数か月間、田口は当社グループが30MMコア営業利益目標を達成し、シンガポールとマレーシアのASUを結ぶ遠隔操作システムの導入を支援することに注力する。
同僚たちへのメッセージ
日々のサポートとチームワークに感謝します。皆さんが作り上げてくださった温かい職場環境に心から感謝しており、在籍期間中はできる限りの貢献をいたします。





